血管の中を流れる血液は全身のいたるところに酸素や栄養などを送り届けています。血液検査では、その血液に含まれている細胞や酵素、抗体などの数を数値化することで、肝臓や腎臓の機能、体の中のミネラルのバランスなどを調べます。病気の診断はもちろんのこと、治療効果の判定などで利用され今や日常診療において血液検査は欠かせません。当院では、白血球数(3分類)、赤血球数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値、血小板数、CRPは院内で数分で測定が可能です。それ以外の項目は検査会社に検査を依頼し、項目にもよりますが最短翌日には検査結果が判明します。また、主に定期的に当院に通院されている方が対象ですが、検査結果をアプリで確認することもできます。当院に定期通院中の方で、アプリでの検査結果確認をご希望される方は、スタッフまでお気軽にご相談ください。

エックス線検査は別名レントゲン検査ともいいます。ドイツの物理学者ヴィルヘルム・レントゲン博士がエックス線を発見したことに由来します。エックス線検査は、エックス線を用いて身体の内部を撮影、画像化する検査です。肺やお腹、骨などの状態を調べることが出来ます。

心臓は胸の真ん中あたりにある臓器で、全身から血液を吸い上げ再び全身に送り出すポンプのような働きをしています。心電図検査は心臓の活動状態を調べる最も基本的な検査です。心臓が鼓動する際に生じる微弱な電気信号を記録して心臓の状態を把握します。心臓が1分間に何回鼓動しているか、その鼓動は規則的か、不整脈は生じていないか、などを調べることが出来ます。

超音波検査(エコー検査)は、超音波を使用し体の中の様々な臓器や組織をリアルタイムに観察することが出来ます。レントゲン検査は多少なりとも被爆がありますが、超音波検査は放射線を使用しないので被爆はありません。臓器や組織の形態に異常がないか、臓器の働きに問題はないか、腫瘍が出来ていないかなどを調べることが出来ます。痛みを伴う検査ではありません。患者さんは横になって頂くだけです。所要時間は検査部位にもよりますが、15-20分程度で終了します。当院で実施するのは基本的なスクリーニング検査が主体です。各臓器専門医等による精密検査が必要な場合は、病院やクリニックをご紹介いたします。

尿は腎臓で作られたのち尿管を通って膀胱に溜められ、適宜、尿道から体外に排泄されます。尿の主たる成分は、身体の中で不要になった老廃物です。尿の成分を調べることで、腎臓、尿管、膀胱、尿道などの腎泌尿器系の状態や、尿の元になる血液の状態を把握します。尿検査は尿を採取するだけで簡単に受けることができる検査です。