インフルエンザ予防接種|おおば内科クリニック|京都市下京区の内科・血液内科

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インフルエンザ予防接種

インフルエンザ予防接種|おおば内科クリニック|京都市下京区の内科・血液内科

今年もインフルエンザの予防接種の季節となりました。当院も開院日の12月2日よりインフルエンザの予防接種を実施する予定です。まだ、流行はしていませんが、患者さんもちらほら見かけます。今回は、インフルエンザと予防接種に関するお話をしたいと思います。

インフルエンザとは

インフルエンザとはインフルエンザウイルスによって引き起こされる呼吸器感染症のことで、ウイルスが体内に侵入してから1-4日程度の潜伏期間の後、38度以上の高熱、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などが突然出現、咳やのどの痛み、鼻水などが見られます。普通の風邪と比較してインフルエンザは全身症状が強いことが特徴で、また、気管支炎や肺炎などの合併症によって重症化する場合もあります。乳幼児や高齢者、糖尿病などの基礎疾患のある人は特に注意が必要です。

インフルエンザウイルスの種類

A型、B型、C型の3種類です。流行的な広がりを見せるのは、A型、B型です。検査でA型とB型を区別することはできますが、症状からA型とB型を区別することはかなり難しいです。ただ、あくまで私個人の印象ですが、A型インフルエンザと比較して、B型は腹痛や嘔吐などの消化器症状が多い、ちょっと変わった(雑な表現ですが)症状の出方をすることが多いです。

インフルエンザの検査

一般的な内科クリニックでよく行われている検査は迅速抗原検査です。鼻の穴の中に綿棒を突っ込んで専用の検査キットでウイルスの有無を調べます。だいたい10分ぐらいで結果が出ます。鼻の奥に綿棒を突っ込むので、それなりに痛みがあるのと、感度も50-70%ほどのため、検査が陰性でも厳密には否定はできません。最近は、のどの奥を特殊なカメラで撮像した画像と体温や自覚症状などをAIが解析し判定するnodocaという検査機器もあります。数秒から数十秒で結果が得られ苦痛も少ないようですが、どの医療機関でも導入されているわけではありません。

インフルエンザを予防するために

手洗いやうがいなどの基本的な感染対策が重要です。状況に応じてワクチン接種も検討しましょう。ワクチンを打てば絶対に感染や発症しないというわけではありませんが、仮に発症したとしても合併症や重症化を予防する効果が期待できます。抗体はワクチンを接種してから大体2週間程度で出来、効果はおよそ5ヶ月持続します。1年間効果が持続するわけではないので、昨年接種したから今年も大丈夫というわけではありません。重症化しやすい乳幼児や高齢者、基礎疾患のある人やその家族は特にワクチン接種を検討しましょう。

予防接種を受ける時期

インフルエンザは、通常12月ごろから流行し始め、1~3月ごろにピークを迎え4月ごろに収束する傾向があります。ワクチンを接種してから抗体が出来るまで週単位のタイムラグがあるため遅くとも流行期前の12月中旬ぐらいまでに終えたほうが良いと思います。

インフルエンザの治療

タミフルなどの抗インフルエンザ薬が使用されます。飲み薬か吸入薬か、1日(1回)タイプか 5日タイプかなどで数種類が利用できます。ラピアクタという点滴のお薬もありますが、基本的に吸入も内服も出来ない方に限られます。また、初期のインフルエンザにおいては、漢方薬の麻黄湯が有効で、その効果はタミフルと同等という報告もあります。 吸入薬は吸入の手技がきちんと出来ないといけないので、(飲み薬もきちんと飲めないといけませんが)、そのあたりも踏まえ、どの薬を使用するか、Drと相談しましょう。対症療法として解熱剤などを使用することもあります。